001番〜010番
歌番号:010 歌の作者:蝉丸 歌の原文・読み 【原文】 これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関 【読み】 これやこの ゆくもかえるも わかれては しるもしらぬも おおさかのせき 歌の意味・現代語訳 ここはあの有名な京から東の国へいく…
歌番号:009 歌の作者:小野小町 歌の原文・読み 【原文】 花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに 【読み】 はなのいろは うつりにけりな いたずらに わがみよにふる ながめせしまに 歌の意味・現代語訳 花の色も、私の美しさも無駄…
歌番号:008 歌の作者:喜撰法師 歌の原文・読み 【原文】 わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり 【読み】 わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ よをうじやまと ひとはいうなり 歌の意味・現代語訳 私の草庵は都から離れた東南の方に…
歌番号:007 歌の作者:阿倍仲麻呂 歌の原文・読み 【原文】 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも 【読み】 あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも 歌の意味・現代語訳 大空を見上げてみれば月がとても美…
歌番号:006 歌の作者:中納言家持 歌の原文・読み 【原文】 鵲の 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける 【読み】 かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける 歌の意味・現代語訳 かささぎが渡したと言う天上の橋の様…
歌番号:005 歌の作者:猿丸大夫 歌の原文・読み 【原文】 奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき 【読み】 おくやまに もみじふみわけ なくしかの こえきくときぞ あきはかなしき 歌の意味・現代語訳 人気もない山の奥の方で、地面に落ちた…
歌番号:004 歌の作者:山部赤人 歌の原文・読み 【原文】 田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに 雪は降りつつ 【読み】 たごのうらに うちいでてみれば しろたえの ふじのたかねに ゆきはふりつつ 歌の意味・現代語訳 田子の浦の海岸に出てみ…
歌番号:003 歌の作者:柿本人麻呂 歌の原文・読み 【原文】 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む 【読み】 あしびきの やまどりのおの しだりおの ながながしよを ひとりかもねむ 歌の意味・現代語訳 夜になると、離ればなれに…
歌番号:002 歌の作者:持統天皇 歌の原文・読み 【原文】 春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 【読み】 はるすぎて なつきにけらし しろたえの ころもほすちょう あまのかぐやま 歌の意味・現代語訳 もう春が過ぎて夏がきてしまったようだ…
歌番号:001 歌の作者:天智天皇 歌の原文 【原文】 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ 【読み】 あきのたの かりほのいほの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ 歌の意味・現代語訳 秋の季節の田んぼのそばにある小屋は、…